五感に感謝☺️
五感に感謝☺️
カウンセラーをやっていて、日々たくさんの方々とお話をさせて頂いておりますと、人とは本当に個性的なのだと思われます。
普段リアルの世界で会っている家族や友達、音楽家の知り合いというのは、やはり自分と価値観が似ていたりしますが、
インターネットを介して出会う方々は、全く違う業種で働いていらっしゃったり、常識や価値観がまるっきり違ったりします。
人はそれぞれ自分の主観で生きているので、他人が別世界の住人のように思えることもあると思います。
中でも僕にとって特に心に残る経験となっているのは、病気やケガで身体が自由に動かないという方や、目が見えない方とお話させて頂いたことです。
カンボジアにボランティア訪問させて頂いた時も、地雷によって身体の一部を失った人から、路上でお金をせがまれたりもしました。
僕自身は目も見えるし、耳も聞こえるし、手も足もありますが、医療が進歩しない限りは一生付き合っていくと言われる病気を2つ患っています。
ここで思うのは「人はみんな持っているものが違う」ということです。誰しも、持っているものと持ってないもの、両方がありますね。
目は見えるけど、耳が聞こえなかったり、
耳は聞こえるけど、身体が動かなかったり、
肉体は健康でも、心に余裕がなかったり、
愛情は豊かけど、お金がなかったり、
お金はあるけど、自由がなかったり、
自由はあるけど、仕事がなかったり、
仕事は調子良いけど、結婚していなかったり、
家族はいるけど、病気がちだったり、
病気がちでも、日常の幸せがあったり、
人は、自分の持っていないものを得るために努力することができますが、場合によっては受け入れるしか道がないこともあります。
五億円を稼ぐのが無理だったり、難病を治せなかったり、肉体的に年老いることを止められなかったり、受け入れるしかないこともあります。
そうやって、人は生きてやがて亡くなっていくわけですが、
その人生を煌めかせるために必要だと僕が考えていることこそ、あるものへの感謝です。もっと言えば、普段から感謝をよく味わう生き方です。
僕の場合、五感があることへの感謝は、特に毎日の中で自然と感じやすいものだと思います。
当たり前に目が見えるからこそ、美しい景色に感動することができます。天気の良いは太陽の美しい光に励まされたり、夜の星空に癒されたりできるのです。
以前モンゴルの草原の真ん中に1人で泊まったことがありますが、夜は天の川がはっきり見えました。目が見えるってこんなに凄いことだったんだ、って本気で思いました。
耳が聞こえるからこそ、音楽家としてステージに立たせて頂き、迫力のある音の洪水に包まれて感動したり、寝る前にショパンの音楽を部屋に流して癒されたりしています。
味覚と嗅覚があるからこそ、僕は美味しいものを食べることが大好きです。
触覚がわかるからこそ、大切な人や猫に触れて、その温かみを感じることができます。
毎日、素敵なことだらけなんです。
有難いなぁという気持ちを素直に味わうと、どうしようもないことは自然と受け入れられるので、当たり前の感謝がより際立ちます。そうすると単純に毎日がより幸せになると思います。
そして、人は当たり前のものに囲まれて生きているので、「何もかも持っていない」という人は絶対にいません。
僕も病気があって健康は平均以下ですし、他にも無いものはたくさんありますが、だからと言って不幸ということは1ミリもないです。
むしろ、これは普段からよく言っていますが笑、世界で一番レベルで幸せだと思っています。
命があるということは、虚しく無駄なことではありません。五感を使ったり、心を使ったり、あの手この手で人は感動することができます。
感動は人生を優しく彩ります。
美しいものに心を動かすという経験も、人の魂が生きる目的の1つかもしれません。
ご覧頂き、感謝申し上げます。
精進致します。