易の道徳「仕方ないことを受け入れるコツ」
易の道徳「仕方ないことを受け入れるコツ」
中国古典(孔子の論語、易経、中庸など)から、現代日本における道徳のある生き方を研究しています。
「心を磨くシリーズ」で、易(えき)の教えを1つ紹介しています。
今日のタイトルは「仕方ないことを受け入れるコツ」です。
*易とは、一説には5000年前に現れたとも言われる中国の古典です。修身哲学の書であり、占いの書でもあります。孔子の論語よりも古く、難解な本ですが、占いとして使う人は多くとも、生粋の哲学として研究する人は少ないです。人としていかにして立派に生きるか?心を磨く道徳的な指南書として活用できます。
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以下、文字バージョンです。
お時間のない方は記事にてご覧ください😌
易の道徳「仕方ないことを受け入れるコツ」
こんにちは、いつもご覧頂いている皆様へ、心より感謝申し上げます😌
「心を磨くシリーズ」で、易(えき)の教えを1つ紹介します。
「仕方ないことを受け入れるコツ」
易の基本の教えはシンプルです。
「人生で何かトラブルが起きたとき、どうしたら良いか?」
というアドバイスを、まずは以下の2つの方法にバッサリ分けてしまいます。
「するべきことを現実的にするしかない」
「仕方ないことは受け入れるしかない」
本当にシンプルですよね笑。
しかし、人生の攻略法なんてシンプルで、当たり前のことでしかありません。
余計にゴチャゴチャ考えて、そこで初めて「悩み」となるわけです。
今日は「仕方ないことは受け入れるしかない」という部分を少し掘り下げていきます!
「仕方ないこと」とは何か?ということですが、「現実的にもうこれ以上は打つ手なし」ということです。
つまり、トラブル解決の為にまだ現実的にできることがあるならば、頑張って行動しなくてはなりません。
考えて行動して、考えて行動して、それでも限界でどうしようもなくなった時、「人事を尽くして天命を待つ」という状況になりますね。
ここで新たに「受け入れる」という人生の学び、あるいは修行が出てくるわけです。
「受け入れる」というのは内容によっては、大変につらいことですし、時間がかかります。
具体的には、
努力したのに結果が出なかった
どうしようもない過去
思い通りにならない他人
どうしても治らなかった難病
自分や他人の老い、死
どれも受け入れるのは大変なことです。
しかし、受け入れるしか道がない、というのが人生の大変なところですよね。
易とは関係ない僕自身の考えとしては、「受け入れるしかないけど、受け入れられない葛藤」を経験する中で「人として成長しよう」という修行的な意味を見出しています。
これは僕自身が「心を磨く」ということを無駄と思っていないからそう思える、という部分もあるかもしれません。
人それぞれ考えがあると思うので、ストイック過ぎるとか、どうせいつか死ぬなら心を磨くなんて無駄、と思われる人もいるかもしれませんね。
しかし心を磨くと考えることで、人生は大変なときもあるけど、頑張って生き抜こう!と僕自身は思えたりしています。
一方で易の教えはもっと優しいです。易が大切にしているのは、「人として根本的に大切な何かを持っていれば、それで十分に幸せである」ということです。
根本的に大切な何かとは、
例えば、愛情がそうです。
家族がいる
友達がいる
ペットがいる
大切な存在への愛情が胸にあるとき、心は思ったより満たされています。
愛情の他に、感動もそうです。
美しい物語に感動する
美しい景色に感動する
美しい音楽に感動する
美しい自然に感動する
感動とは、心が動くことです。生きる上で大切な幸せの栄養です。
愛情や感動だけでなく、人それぞれ他にも大切なものは色々とあると思います。
それら大切なものを噛み締めるように生きていれば、十分に幸せでいられます。
そうするとこれ以上を求めるということが少なくなるので、「私はもう既に十分幸せだし、仕方ないけどここは受け入れよう」といった感じで、受容心が育まれます。
これは人として、健全な在り方だと思います。
僕自身、この易の教えに救われた経験があります。
僕は高校生の時に初めて、治らないという病気を患いましたが、その当時は自殺を考えるくらい辛かったです。
病気の症状自体も辛いもので、何より今の医療のままだとこの症状が一生続く、ということで心の底から絶望しました。
しかし易に出会ってからは、「病 = 不幸」とは思わなくなり、むしろ、
「自分はいつも大好きな音楽を楽したり、人生でたくさん感動の経験を頂いてる」
「自分には家族もいるし親友もいるし、愛情に満たされている」
と素直に思えるようになりました。
さらに今では、僕は世界一レベルで幸せだと本気で思っており、病がある人生も完全に受け入れることができています。
愛情や感動は、どうしようもないことに絶望する心すら癒してくれる、強いパワーです。
今日もありがとうございました。
僕が話した内容が、何かしらの形で、皆様のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
ご縁に心より感謝申し上げます✨
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