過去世 戦時中の夢
過去世 戦時中の夢
今回は、ある友人(女性)の過去世を紹介します。
⚪︎1,900年代
⚪︎戦時中のドイツ
その友人の過去世は、
物語を書く、とても優しげなおじいさんです。
妻、息子のお嫁さん、そして孫の男の子、家族で暮らしています。
仕事机に向かい小説,物語を書いており、頭の中にはたくさんのイメージがあります。
海の大怪物と人魚
空飛ぶドラゴン
魔法使いの少年
顔のついた太陽
人形兵隊の小さな戦争
おばあちゃんの焼きたてパイ
アイデアを次々と浮かべます。
ファンタジーが多いですね。
彼は子供の頃から空想が大好きで、
計り知れない世界の広さに胸を踊らせる少年でした。
そんなおじいさんのことを慕う、孫の男の子がいます。
落書きのような絵を持っておじいさんに見せています。そして彼は「上手だね」と優しく褒めて頭を撫でてあげています。
空想好きな少年は、今では穏やかな雰囲気のおじいさんになっているようです。
それは日常の幸せを切り取ったような、優しい光景でした。
しかし穏やかなおじいさんにも、悲しい過去がありました。
彼の作業机には、1枚の若い男性の写真が置いてあります。
それは戦争に行ったまま、もう二度と戻る事のない、彼の息子さんの写真です。(孫のお父さんです)
彼の出発を見送ったあの日、
最後に見たあの顔がいつも蘇ります。
無事に戻る事を祈っていましたが、彼が帰らぬ人となった事を伝える連絡が届きました。
深い深い悲しみの中、
おじいさんは残った家族をこれ以上を悲しく心配させない為、
動じず穏やかな姿を演じ続けました。
しかし内心は、いつも悲しみの衝動に揺れていました。
そんな彼の心を人知れず慰めたのは、
得意の空想の世界でした。
ファンタジーという夢の中では、
最後は必ずハッピーエンド。
全員が笑顔で終わります。
おじいさんの物語は全て、温かいハッピーエンドです。
人として絶やしてはいけない希望の灯を、
せめて物語の中に夢見て、描いていたのでした。
そうして生み出された物語たちは、
多くの人を楽しませ、勇気づけ、励ましました。
おじいさん自身にとってみれば、
それは悲しみの淵における淡い幻。
そんな儚い希望です。
希望と呼べるのかもわからないほどに。
現実と物語は異なります。
帰らぬ人は、やはり帰りません。
し
かしおじいさんが生んだ物語たちは、
少しずつ人々に広まり、
やがて多くの人々を照らしました。
それはやはり、紛れも無い希望です。
以上が今回の、友人の過去世です。
過去世から育む
私はこの過去世を、
心痛む想いで、追体験しました。
おじいさんの悲しみ、葛藤、優しさ、
たくさんの想いが入ってきます。
彼はその人生を通し、
生きる中で経験する心の痛み、
そして大切な人が側にいる幸せ、
それらを深く深く、知りました。
心を味わうことを、知りました。
そんなおじいさんだからこそ、
痛みを知っているからこそ、
創造できた物語であったのは、間違いありません。
おじいさんの想い、人生、命が詰まった、
尊い物語です。
それは、
おじいさんの見えない所で、
たくさんの人々を励ました、
おじいさんの命の物語なんだと、
感じました。
過去世も、今世も、未来世も、同時に存在するので、それぞれが影響を与えあっています。
彼女は今世では、旅に関わる天命を持っているようです。
そして先日学生を卒業し、大手航空会社のキャビンアテンダントに内定したそうです。
彼女はこれからたくさん旅をし、広い世界を見て知っていく事でしょう。
そんな今世の経験は、
過去世の空想好きなおじいさんの想いを、優しくヒーリングしていきます。
読んで頂きありがとうございます!
高橋勇輝
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